日本国憲法でもっとも大事な条文は
第9条でもなければ
第1条から第8条までの天皇の地位を明記した条文にあるのではない
というか
第1条「天皇の地位、国民主権」
とあるように
どうしても
天皇制を維持しなければならない苦肉の策としかみえない
いくら
天皇が象徴であることを日本国民の総意に基づくと規定しているが
これもまた
当時、マッカーサーが
天皇制を
対ソ防波堤にするための師団に例えて
維持したがったように
いうまでもなくアメリカ国民が昭和天皇を戦犯とみなしていたのだが
つまり国民の総意どころか
アメリカ権力層の総意というか
GHQの総意というべきか
マッカーサーは天皇を元首として規定し
国民主権を「考えていなかった」のである
このことは以下の書籍
憲法「押しつけ」論の幻 (講談社現代新書)に詳しい
国民主権の条文を日本国憲法に書き込んだのは
「憲法研究会」だが
彼らは
天皇を象徴にした
そのことで
天皇は元首でなくなり
国民に主権は存すると条文に明記されたのだが
天皇制という君主と国民主権がともに存在するダブルバインド状況になったのである
だが「憲法研究会」の一員である
高野岩三郎は
天皇制の廃止を求め、共和政の憲法案を「憲法研究会」に
提案したものの
同調者はおられず
マルクス主義者大内兵衛から
手紙で時期尚早とまで言われている
だが
当時
時期尚早だったのか
本当に日本国民は
天皇制廃止を望んでいなかったのか
そのことはもっと検証されてよい問題である
「天皇制が存続し、かかる歴史的カラクリが日本の観念にからみ残って作用する限り、日本に人間
の、人性の正しい開花はのぞむことができないのだ。」(坂口安吾 続堕落論)
(続堕落論所収)
ところで
日本国憲法でもっとも大事な条文は
私は第13条と考えるものである
日本国憲法第13条「個人の尊重と公共の福祉」すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由
及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政
の上で、最大の尊重を必要とする。
よろしくお願いします
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