2013年4月8日月曜日

トリクルダウンに騙されるな

多くの人は

企業の利潤と

賃金を関係づけて考えて

企業の利潤が上昇すれば

労働者の賃金が上昇する、と

勝手に妄想している

この妄想で

日本は労使協調一体化をしてきた

利潤が上昇して

伴い賃金が上昇するということは

労働者も経営者であることになる

もしくは

おこぼれをいただく奴隷か?

ということになってしまう

だが

労使協調一体化が推進してきたのは

労働者もまた経営者であるという虚偽を植え付ける結果をもたらした

そのことが自己啓発というイデオロギーで現在は「理論化」されている

しかし

労働者もまた経営者説はおかしいと思わないといけない

いつ

あなたに

経営参加するよう

あなたの属している企業の経営者が言ってきたか?

あなたに言ってくることは

このレジュメ早く!とか早くお茶!

とか

宴会芸とかだろう?

そう早く気づかないといけない

あなたは

労働者だ

労働者ということは

なんら生産手段を持たない人間が

労働力商品を市場で出会った資本家に売る

存在である

しかも

あなたの労働力商品は

先に使用されているのである

わかる?

わかってるよね?

それくらい

まあともかく

つまりこのことが示すように

労働力商品を使用した資本家は

利潤にかかわりなく

商品代を払わなければならないのである

ここで

疑問が?

はい、君?

だったらなんで、会社にお金が残るのですか?

いい質問だ

そこに資本主義の秘密というほどおおげさではないが

特徴が示されている

つまり搾取しているのだよ

だからその搾取が貨幣の蓄蔵になる

ということは

貨幣の蓄蔵を転化して資本の蓄蔵にし

資本の利潤を上げたい

資本家が

あなたに

いやあ、今期、儲かったから

君の給料

2倍にしてあげる

とか言ってこないよね?

言ってきたという人はよっぽど

変な企業にいるんだよ(笑)

じゃあ、なんで賃金上昇があるのかというと

日本の場合、今まで年功序列だったから

それだけ

つまり企業の経営とは関係なく

日本は護送船団方式で企業を国家がバックアップしていたから

企業は経営がおかしくなっても

銀行が金貸して

なんとかやりくりしていた

だから

企業の高福祉ということが持続できた

だが

日本は

アメリカ政府からの

その護送船団方式おかしいよ!

の一言で終焉

それまでの企業の高福祉はなくなった

なくなった現在で

企業からのトリクルダウンを期待しても無意味です

企業は競争している

競争しているのに

なぜ

搾取した貨幣をあなたである労働者に回すのか?

ということだ

トリクルダウンなるものがあるとすれば

本来、あなたに支払われるべき賃金です

搾取分がまるで恩恵であるかのように

言っている

それをトリクルダウンと呼んでいる

トリクルダウンに騙されるな

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